この朝比奈 節子という人物は、店主が死ぬ事を事前に知らされていたか…
或いは死の直後、町内会の人達が古本屋に集まっていた時に、連絡をしてきたかのどちらかだ。
つまり、かなり懇意な間柄だったと考えられる。
この人なら、店主についての情報を多く持っているに違いない。
「東京かあ…」
「今日は無理だから、明日の始発で行ってみようよ」
幸いにも、電報に住所が記載されていた為、私達は直接会いに行く事にした。
残された時間は、あと2日…
それまでに、パスワードになっている歌を探しだし、何としてでもテレビ放映の前に、占いサイトを閉鎖しなければならない。
始発の時刻を確認し、待ち合わせ時間を決めると、愛美は帰っていった。
私は愛美を見送ると、早々に夕食と入浴をを済ませ、翌日に備えて眠った。
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