帰宅した時には、時刻は既に18時を過ぎていた。

私達は一先ず私の部屋に上がり、善後策を検討する事にした。


「でも、やっぱりその朝比奈って人が、何か知ってるんじゃないかなあ?」

私の部屋で、ベッドに寄り掛かって座っていた愛美が言った。

「それはそうだけど、何者かも分からないのに、いきなり連絡するの?」

「う―ん…
ネットで、その人を検索してみたら?」

「はあ?」


インターネットで検索して、一般人の事が分かる筈がない。

そんな事は十分に分かっていたが、何も思い浮かばなかった私は、パソコンの電源を入れた。


現時点で私達が入手している情報は、店主の本名が金山 チズ子という事だけ。

これだけでは、どうする事も出来ない。


パソコンが起動し、私はインターネットに接続すると、検索画面を開いた。


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