断罪者


秘密の質問――


なるほど。愛美が言っていたのは、これの事だ。

私は秘密の質問が何なのか確認した。


>あなたの好きな歌は、何ですか?


「好きな…歌?

愛美、好きな歌は、何ですか?だって…
何?」

余りにも漠然とした質問に、私はどうすれば良いのか分からなかった。


「何…って聞かれても、それは分からないよ。設定したのは本人なんだし――」

確かに、それはそうだ。

好きな歌…
曲数だけ考えても、膨大な数だ。その中の1曲なんて、本人以外に分かる筈がない。


「愛美、これじゃあ結局、どうにもならないって事じゃない。

どうすれば良いのよ!!」

「う、うん…」


私も愛美も、その場で腕を組んで考え始めた。

しかし、いくら考えても、この質問に答える以外に占いサイトを閉鎖する方法は、思い付かなかった…


.