「で…愛美、どうすれば占いサイトを潰せるの?」

「え…?
それは、ウィルスをダウンロードするとか、プログラムに侵入するとか…」


私達は顔を向き合わせたまま、大きく溜め息を吐いた。

当然の様に、2人にテレビドラマの様な能力がある筈がなかった。


「千里、初歩的な事だけど、占いサイトっていっても、単なる個人ホームページの延長でしかないと思うんだよね。

だから、どこかの無料作成ホームページを利用していると思う。

だからさ、そのホームページ制作サイトに、削除依頼すれば良いんじゃない?」


なるほど。
確かにそれが現実的で、簡単な方法だ。大元が閉鎖してくれれば、全て解決する。


「それで、その連絡先はどこにあるの?」

愛美はその問いに、少し表情を曇らせて答えた。


「うん、それが――


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