「千里…
どうすれば良いの?」

愛美が私の前に回り込み、泣きそうな表情で私の顔を覗き込んできた。

「どうするの…って言われても、全然分からないよ」


私達は解決を急いではいたものの、突然提示されたタイムリミットに、絶望感で頭が真っ白になった。


ロータリーの側にある青いベンチに座り込んで、動けなくなった。

だが、こうしていても時間は過ぎていくばかりで、何の解決にもならない。


「ねえ愛美、一体どうすれば放送を止められると思う?」

私は左隣に座っている愛美に尋ねた。いくら考えても、私には解決方法が思い付かなかった。

すると愛美が突然振り向き、私の手を握って言った。


「そうだ。
放送を止める事が出来ないなら、占いサイトを潰してしまえば良いんだよ!!」

「あ、そうか!!
何で今まで、こんな簡単な事に気付かなかったんだろう――」


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