断罪者


男性スタッフの言葉に、思わず安堵の溜め息が出た。

「ふう…」

これで、占いサイトの事がが全国に放送されなくて済む。


「一応詳しく調べてから、上司にはそれなりの報告はしますが、多分放送は中止に出来ないと思います。

もう既に、この枠の為に大勢の人達が動いていますから、余程の事がない限り、予定通りに放送されるでしょう」


え――!?


「そ、それじゃ、全く意味が無いじゃないですか!!」

「いや、ですから、それなりの結果が出れば、上司に報告すると――」
「で、でも!!」


男性スタッフは、首を横に振った。

「そんなに簡単には、いかないんですよ…」


私は目の前が真っ暗になり、全身から力が抜けた。そんな私を、愛美が背中から支えた。


一体どうすれば良いの?

このままでは店主が言った様に、私達は止める事も出来ず、ただ見ている事しか出来ない――


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