「少し時間をもらったので、詳しく話を聞かせてもらえますか?」
ようやく、男性スタッフが私達の話を聞いてくれる事になった。
私は古本屋の店主が韻を使い、文章によって催眠状態に陥れている事を説明した――
男性スタッフは一通り話を聞いた後、口を開いた。
「なるほど…
確かに、その説明だと筋が通りますね。
でも、やはり非現実的ですよね。それに証拠も無いし」
「証拠はあります。
最初の踏切事件の時、唯一生き残ったのは私ですから」
成り行きを見ていた愛美が、前に出て言った。
「調べてみれば分かりますよ。私の名前が新聞に載っていますから」
「それに私達はついさっき、占いサイトを見たらどうなるか実験したんです。
嘘や冗談では、絶対にありません!!」
「分かりました。
こちらで調べてみますから、連絡先を教えてもらえますか?」
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