私は男性スタッフの話を、声を荒げて遮った。
「待って下さい。
私が言っている事は、演技でも冗談でもないんです。
全て本当の事なんです」
男性スタッフは笑いながら、私にグッズの入った紙袋を半ば強引に持たせた。
「そんな事が、ある筈がないでしょ?
誰かが新しく作った、単なる都市伝説なんだから」
「違うんです!!
都市伝説などではなくて――
どう言えば、分かってもらえるんですか?
私達はその占いサイトの、当事者なんです。誰が作ったのかも、どんな仕組みになっているのかも、全て知っているんです!!」
「そんな事を言われても、普通信じられないでしょ?
じゃあ、URL教えて下さいよ。誰も教えてくれなくて、困っていたんですよね」
駄目だ…
まるで信じてくれる気配がない。
でも、何とか止めないと、とんでもない事が起きてしまう…
.



