断罪者


「まずいよ千里…
あの番組は深夜枠なのに、視聴率が10%を超えてる人気番組よ。

もし、あんな番組で放送なんかされたら、一瞬にして全国に広がってしまう…」


ついに、インタビューが始まった。

私達が歩いていると、レポーターが何の打ち合わせも無い様に話し掛けてきた。

「こんにちは、少しお話を聞かせて頂いて良いですか?」

「は、はい」


最初は、当たり障りのない世間話。この辺りの会話は、番組では使わないのだろう。

何度か挨拶程度の質問をやり取りした後、ついに占いサイトの話になった。


「ところで、最近一部の人達の間で話題になっている、呪われた占いサイトって知ってる?

この街に一番情報が多いと聞いて、今日はそれを調べに来たんですけど」


きた――

ここで真実を話し、誰もあの占いサイトを見ない様にすれば良いんだ。


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