次の日の朝
目を覚ますと、あたしは自分のいる場所がすぐに理解出来なかった。
ここはどこ?………状態。
「ふぁああぁ…」
眠たい目を擦りながら、うーんと伸びをする。
両手を伸ばしたところで、あたしはそのまま固まった。
「おはよ」
すでに身支度を済ませて、コーヒーを手にした慶介と目が合う。
彼は、ふっと鼻で笑い熱々の湯気が出ているコーヒーを口に運んだ。
ひえぇぇええ!!!
コーヒーに劣らないほど熱くなった顔。
「…お…おは…おは…」
…なんてあたしどもってるじゃんッ!
慶介があたしに欲情しないのって…こう言うのがいけないのかな?
面白そうにあたしを眺めながら、ソファに腰を沈めた慶介を横目にそそくさとバスルームへ逃げ込んだ。
「……はあ」
鏡の前に両手を付いてあたしは大きな溜息を零した。
……昨日から 最悪。
着替えを済ませて朝食をとるために、ホテルにあるレストランに入った。
ビュッフェになっていて、色々な料理が並んでいる。
その中には、日本食もあった。
さすが、ほとんどが日本人だけあるよね。
朝からこんなに食べきれるのかってくらいお皿に盛って、あたし達はテーブルについた。
昨日のモヤモヤした気分も美味しそうな匂いに一気に食欲に変わる。
人間の本能ってすごい…。
「いただきまぁす」
こんがり焼けたパンを口に運んだその時―――……
『ああぁぁあああ!!?』



