街頭の明かりを
ひとつひとつ
くぐり抜け

真冬を歩く二人

振り絞った勇気は
接点となって
手のひらを温かくする


あなたの
華奢な手
わたしの
ちいさな手


僕とは違う構造をしている
今にも折れそうで



あなたの戸惑いは
胸の奥の痛みを
強くする

あなたの揺れる心は
私を受け入れるため?
それとも
拒むため?


冷たい夜風に
髪はなびいて

かすかに見える
さよならの明かり