「ねぇ?奥さんも先生って高校の先生?」


『あぁ。』


「ふーん。どこの高校?
奥さんも体育の先生だったりするの?」


私は今まで聞きたくても聞けなかった“恋敵”…。

奥さんの事を聞いてみる。

先生は、
私が住んでる市にある、私と先生の通う高校まで隣の市から通勤してる。

奥さんは、
先生達の住む隣の市で、市内にある高校の音楽教師をしているらしい。

吹奏楽部の顧問をしていて、ピアノが好き。

休みの日には子供とピアノを弾いたりしてるんだって。


先生が好きになって結婚したのは…。


私とは正反対の女の人だったんだ。


きっと、どんな奥さんだったとしてもショックだったと思う。



私はピアノなんか弾けない…。


奥さんの真似なんかしたくもない。


でも…。
こんなにも違うと

“歳が違いすぎるから”

とか


“生徒だから”

依然の問題なんじゃ…?

て思った。