『もうすぐ着きますー』

「はーい」

急いでいるんだろう。
はぁっ、はぁっ、と荒い息づかいが電話を通して耳元に伝わってくる。

『コンビニ見えてきましたー』

俺は道路の方へ向かって歩いて行き、左右を見渡す。
女の子が2人、近づいて来るのが見えた。
一人は携帯を顔の横に当てている。

あれか?

「あ…見えた?」

『あ!見えました!!』

ギャルが手を挙げた。
俺も手を振り返した。

携帯を切り、彼女たちの到着を待った。

「すいませんでしたぁ~
ハァハァ…」