ユカちゃんと出会うのは、実質まだ3回目くらいだけど、まるで昔からの知り合いみたいに話ができるんだ。
不思議だけど。


「えぇ〜、スゴ〜い!建築士さんなんだぁ〜!」

「いやー、凄いってほどの物でもないけどね」

「あたしそういうの結構好きだよ!
不動産屋のチラシの間取り見て想像したりするんだぁ〜。あたしがその部屋で生活してるとことか」

「へえ、そうなんだ」


彼女は、俺の言うことにいちいち驚いたり感心したり…
少し大げさかな?って感じもするけど、それがなんだか心地よかったりして。

それに、会話が途切れないように気を配って話しをふってくれたりするんだ。
一回りも年下の女子高生との会話なんて、どうしたらいいんだ?
なんて不安もどっか行くくらい。

おかげで片道1時間の高速道路の旅は、あっという間に終わっちゃった。

ということで


「とうちゃ〜く」