僕は君の虜~甘め短編集~




「まだここにいたい?それとも、さっさと立ち去る?」


要先輩が目を細めて、微笑を宿す


先輩方は信じらんない!と叫びながら図書室を後にした



「大丈夫?雪那ちゃん」


「…どうして私の名前…」


「いやぁさ、最近雪那ちゃんよく放課後本借りるじゃん。だから、貸し出しカードで名前覚えちゃった」



無邪気にあははと笑う


「…ありがとうございます」


「あ、僕、藍凛須 要。2年だから、ちなみに図書委員やってマス」


軽そうな雰囲気を金色の長髪から感じとられるが、意外にいい人なのかも?


刹那、激しく鼓動しだす心臓



あれ…?私…