僕は君の虜~甘め短編集~




「醜いなぁ」


ついにはその要と呼ばれる先輩の言葉が追い討ちをかける


私は羞恥心で赤くなった顔を手で覆いながら、目をギュッとつむった



「早くどっか行ってくれない?そこの先輩さん達」


「え?」


周りにいた先輩方があどけない事をあげ、私も驚いて顔を上げる


「心が醜い人間って、隠しても顔に出ちゃうんだってさ」


「要様?」



「僕、アイドルじゃないんだし。ファンなんていらないよ。ついでに言うなら、その子がファンになってくれた方が嬉しいな」


要先輩は私に指をさす