「ねぇ、雪那ちゃん。」


「は…はい。」


雪那ちゃんの声は震えている


でも…返事してくれて良かった


少しの安堵で少しリラックスできたようで、今度はスムーズに話しかける


「花火大会いかない?」


「え…?」


雪那ちゃんはどこか複雑そうな顔をする


…嫌だったのかな?


だけど後には引き下がれなくて、僕は話を続けた


「僕、花火が見たい気分なんだ。
雪那ちゃんと一緒なら楽しいだろうし。」


僕にしては珍しく、本音がでる