覚えておいて 雅紀の言葉が頭から離れない 昨日の出来事が、今起こっているかのように感じられる しかも…要先輩に会いにくい 私、勝手に思い込んじゃって…自分自身に自惚れてた それにあんな態度もとっちゃったし はぁ、となるべく短く溜め息を吐く 「雪ちゃん?」 「っ雅紀!!!」 後ろから声がしたので慌てて振り返ると、雅紀がいた 「溜め息吐いてどうしたの…?」