「好き…だよ?」


私は雅紀に言う



「やっぱりそうなんだね」


「雅紀?」


雅紀の様子がおかしいので私は雅紀の名前を呼んだ


「…俺だって一応男だよ?」


雅紀が真剣に言う



「え…?」


「好きな女の子が他の男を好きだって聞いて、平気でなんかいられない」



雅紀は私を見つめて、フッと笑う


「大丈夫、何もしないから」



「雅紀…」


「でも、覚えておいて。俺だって雪ちゃんが好きなんだ」



衝撃


そんな風に想われてたなんて