「雪那ちゃん」


要先輩が耳元で囁く



だめ…!


期待しちゃう!!


私はドンッと要先輩を押し退ける



「雅紀行こっ!」


私は雅紀を押しながら慌ててその場を去っていく


一瞬


雅紀が笑った気がしたのは気のせい?



私は雅紀を連れて自分の教室に戻った



「ねぇ雪ちゃん、あの人と何かあったの?僕…心配だよ…?」



「っ…私が自惚れるからいけないの…雅紀は気にしなくていいよ…」


「雪ちゃん…雪ちゃんはあの人が好きなんだね?」


「!!!」



雅紀の言葉に赤くなる