只今義兄さんの部屋の前


かなり緊張してます……


今までこんなに緊張したことないんだけどな……


「お嬢様」


「ん~?」


顔を上げると連さんが優しく微笑んでいる


「大丈夫です。私がついています」


その言葉でちょっと緊張がほぐれた気がした


つられて私も笑みが零れる


扉を軽くノックする


どうぞと言う声と共に自動で扉が開いた


どうやら執事さんが開けてくれたようだ


「遥ちゃん、どうしたの?」


「あの、実は子猫を拾ったんだけど……」


「へぇ、子猫?」


「うん、……飼ってもいいかな?」


「いいよ、僕も動物は好きだからね」


「やったぁ!ありがとう、義兄さん♪」


「その代わりにちゃんとお世話してね」


「はぁい♪」


うわぁ~い♪

ご機嫌で連さんと自室に戻った


チャチャをクッションの上に寝かせ頭から撫でる


「ニャ~」


「にゃん?」


「ミャン♪」


「にゃにゃ~」


そんなやりとりをチャチャとしてると連さんにクスクスと笑われてしまった


確かにちょっと幼かったかな……


でもチャチャ可愛いんだもん!!