階段を降りて玄関に向かう。 「待ってっ!!」 勢いよく階段を駆け下りる杉浦。 そして、そのままの速度で俺に飛び込んできた。 嬉しいんだけど……胸痛てぇ…;; 「な、何…?」 「う…上着……」 あぁそっか…。 「あ、岡田くん何か飲んでいかない?外寒いよ?」 「あ…あぁ」 するりと俺の腕から通り抜ける杉浦。 ちょっとショック。 俺の、杉浦にしては大き過ぎるジャンパーを着ながらキッチンに向かった杉浦。 その姿は―――…… かわいらしい。