「杉浦ぁー?」 俺もゆっくり階段を上がった。 家中から杉浦の匂いがして困る。 「あ、入っていいよー」 開けっ放しの部屋から聞えた杉浦の声。 え、…入れって…。 ダチの家とは違って入りづらい杉浦の部屋。 そりゃ…好きな奴の部屋って…。 何とか入った部屋には――――……… 「何でお前がいんだよ!!!!」 俺の大きな声が杉浦の家の中に響き渡った。