「姉さま!!!」

ベッドに横たわる姉さまの手を握った

「柚莉亜・・・」

「はい。」

姉さまは私を呼んだ

「柚莉亜・・・。私の力を・・・継いでください・・・。

私は、私は柚莉亜の幸せを・・・願っています。」

私は姉さまの手を力強く握った

「私が、私が姉さまの力を・・・」

何かが、繋いだ手を伝い。私に流れ込んでくる。

「柚莉亜、柚莉亜・・・。

この力を・・・間違ったことに、使わないでくださいね・・・」

「わかりました!!柚紀菜姉さまの力、無駄にはしません!!」

「ありがとう・・・」

姉さまがそう、小さな声でいうと、私の握っていた手の、力が抜けた

「姉さま、姉さまぁぁ!!!!!」

その瞬間、姉さまとの別れが告げられた。

「いやぁぁぁぁッ!!!!」

私は、姉さまのベッドに泣き崩れた。

「柚紀菜さん・・・」

「・・・ッ」

近くにいたお父様とお母様も涙を流した。

姉さま・・・姉さま。

私、必ず・・・。姉さまの力を。

無駄にはしません。

限られたものしか使えない。この、