『香奈? 会えないか?』


「いいよ。優の家に行くね。」






僕は部屋を片づけた。

理由は分からない‥香奈が掃除しなさいっていったから?





ピンポーン。


玄関の扉を開けると僕の愛しい人―――




『香奈、入って?』


「うん。どうして、私を呼んだの?」




『香奈にあやまりたくて…。』


「噂の事?」


『そぅ…。
あの事香奈に秘密にしてた。
でも、あの噂は違うんだ‥超能力なんて格好いいものじゃない。
僕には人の残された命の長さがわかる…』





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どれくらい話しただろう。
この力の事‥
史くんの事‥
人を嫌っていた訳‥


香奈には、知っててほしいから


頬に涙が伝うのが分かった。







『香奈、君から離れようとも想った。でも、僕にはそれが出来なかった。気づいてただろう僕の弱さに?。』






「ごめんね、優。
1人で苦しんでたのに‥
私が支えてあげなきゃいけないのに‥私のせいだょ。」