雅茂の放った噂と共に僕の周りの群れは増えた。



昨日の女も恋が実ったらしい…
僕は何もしてないのに―――




「超能力とかすごくね?」
「私もそんな能力欲しい~」


欲しい?すごい?
くれてやるよこんな力―――
僕をくるわせたこんな力―――





周りに人が集まるようになってから香奈との距離ができた。


香奈?君が居ないと僕は、ダメになる。



君に会いたい―

君の声が聴きたい―

君を抱きしめたい―




君の全てが‥僕は恋しい。





初めて出会った愛する人…




失うことが辛いと強く胸を引き裂かれそうなほど知った。