『は?』 てか、お酌にやり方なんてあるのか? 『お酌はこうやんのっ!』 そう言って、わたしにグラスを持たせた。 『見てな』 槙さんは、右手で中央よりやや下めに瓶を持ち、底を左の指先で軽く支えた。 その、お酒を注ぐ姿はとても美しく、見とれてしまうほどだった。 『…わかった?こうやんだよ』