店内の証明を落とし、2人で店を出る。 ドアを開けた瞬間、じわり、と感じるベタついた空気。 「…今日は暑いなー」 「変態が元気になる気候だな」 槙ちゃんのワゴン車の中も、息苦しいくらい空気がこもっていた。 「あっつい!徒歩で帰った方が涼しいし!」 「すぐ涼しくなるんやから我慢しろ!」 助手席に乗ってすぐ冷房を入れたが、最初に出るのは冷気ではなく、不快感を増長させる生ぬるい風。