駐車場に戻るとまっすぐにジュースの販売機まで行き、マナカと二人で温かいコーヒーを買った。
「キキ……ごめんね。キキの好きな人って解ってんのにアイツの顔見るとムカっとくんだよね……」
マナカは申し訳なさそうに首を竦めて言った。その姿が可愛らしく感じた。
「アハハ、いいよ。気にしないで。マナカが怒るのはあたしの事心配だからだって解ってるよ。あたしの方が逆に申し訳ないよ。マナカはこんなに心配してくれるのに、他の男にも行けないんだから……」
販売機に寄りかかって話していると女二人組が近寄ってきて「すみません……いいですか？」と販売機を指さした。あたしたちは「あぁ、ごめんなさい」と言ってそこから離れ、そのまま車の方へ向かった。
「さっきのワンボックスまだいないかなあ……」
マナカは辺りを見渡し、展望台に上がる前に声をかけて来たヤツらを探していた。
「ワンボックス…ワンボックス……あ！いた!!キキ、早く戻ろ!!」
急にテンションを上げ、足早で車に向かうマナカを見て、あたしは安心した。修羅場に遭遇した挙げ句、何も収穫なしだなんていったら、余計にも明生を憎たらしく思うかもしれない(笑)。
車に乗り込み速攻髪の乱れとメイクを直し終えると、タイミングを見計らってたかのように黒のワンボックスがマナカ側に横付けしてきた。
「イエーイ！おかえり!!キミたち戻って来んのオレらずっと待ってたし!!」
いかにもナンパ慣れしたその言い方に正直ウザく思いながらも、マナカの素敵な出逢いを願い、あたしもマナカのテンションに合わせた。
互いに自己紹介も終わると、
「ねぇねぇ、時間勿体ないからさあ、とりあえずどっか行こうよ！キミたちに任せるからさぁ！」
急かすように男たちの中の一人が言った。
「あたしクラブ行きたい!!」
テンション上げ上げでマナカが言った。マナカはいつも男のジャンルで行き先を決める。お兄・ホスト系はカラオケ、Ｂ‐ＢＯＹは居酒屋かクラブ。マナカ曰く、Ｂ‐ＢＯＹがロックやジャニーズなんか歌っちゃったら、どんないい男でも萎えちゃうらしい。
「キキ……ごめんね。キキの好きな人って解ってんのにアイツの顔見るとムカっとくんだよね……」
マナカは申し訳なさそうに首を竦めて言った。その姿が可愛らしく感じた。
「アハハ、いいよ。気にしないで。マナカが怒るのはあたしの事心配だからだって解ってるよ。あたしの方が逆に申し訳ないよ。マナカはこんなに心配してくれるのに、他の男にも行けないんだから……」
販売機に寄りかかって話していると女二人組が近寄ってきて「すみません……いいですか？」と販売機を指さした。あたしたちは「あぁ、ごめんなさい」と言ってそこから離れ、そのまま車の方へ向かった。
「さっきのワンボックスまだいないかなあ……」
マナカは辺りを見渡し、展望台に上がる前に声をかけて来たヤツらを探していた。
「ワンボックス…ワンボックス……あ！いた!!キキ、早く戻ろ!!」
急にテンションを上げ、足早で車に向かうマナカを見て、あたしは安心した。修羅場に遭遇した挙げ句、何も収穫なしだなんていったら、余計にも明生を憎たらしく思うかもしれない(笑)。
車に乗り込み速攻髪の乱れとメイクを直し終えると、タイミングを見計らってたかのように黒のワンボックスがマナカ側に横付けしてきた。
「イエーイ！おかえり!!キミたち戻って来んのオレらずっと待ってたし!!」
いかにもナンパ慣れしたその言い方に正直ウザく思いながらも、マナカの素敵な出逢いを願い、あたしもマナカのテンションに合わせた。
互いに自己紹介も終わると、
「ねぇねぇ、時間勿体ないからさあ、とりあえずどっか行こうよ！キミたちに任せるからさぁ！」
急かすように男たちの中の一人が言った。
「あたしクラブ行きたい!!」
テンション上げ上げでマナカが言った。マナカはいつも男のジャンルで行き先を決める。お兄・ホスト系はカラオケ、Ｂ‐ＢＯＹは居酒屋かクラブ。マナカ曰く、Ｂ‐ＢＯＹがロックやジャニーズなんか歌っちゃったら、どんないい男でも萎えちゃうらしい。
