「そんなに分けてもいいのかしら?
明日、ママが先生に持っていくわ。美和ちゃんとのは持って行っていいわよ。」

「ママ、ありがとう。おじいちゃんもおばあちゃんもありがとう!!」

「こっちにはお洋服もあるのよ。」

洋服はどれも可愛らしくてまるでお母さんの様だ。
あたしも言う。
「なんだかありがとうございます。助かります。」

「次はクリスマスで次は十歳になるお誕生日ね。」

「お母さん、欲張りすぎですよ。」


皆、笑顔だ。
涼には感謝するべきなんだろう。
ケーキも好評だった。

気付くと日が暮れかかっている。
窓の外の木々は色付き始めている。