宏は留学の事を知らない。 温かい家庭を築いて幸せそうな千絵。 「少し花がロマンチックにしてくれたなぁ。貴子の指名客に感謝だ。 あっ貴子、絶句しなくていいんだよ。俺は自分の夢を口に出しただけで、返事なんていつでも構わないから。 俺の気持ちは変わらないし、今の俺が少しでも不安なら直せるところは直すしさ。」 穏やかに、いつもの笑顔で宏は言う。 勿論、宏は悪くない。 自分の夢が簡単にグラついてしまったのにも驚いた。