優と居ると、ついつい日が落ちるまでで話し込んでしまう。

ふと、窓の外を見る。

電柱の陰が長く伸びていた。



「これ、クラスで流行ってるお菓子。涼花ちゃんにまた遊ぼうって伝えておいて下さい。」

「ありがとう。今日のオープンキャンパスの話、御両親もきっと喜んで下さると思うわ。」

ドアが閉まる。
優は本当にいい子だ。