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小林優は、あたしの開くバレエ教室の生徒の一人だ。


有難い事に、あたしにとても慣付いてくれているらしい。



18歳のその瞳は何でも出来る力を秘めている。
そうあたしは信じている。





今日はずっと通いたかった美容師専門学校のオープンキャンパスに行って来たそうだ。

その帰りにこの小さな我が家に立ち寄ってくれた。



優は
『美容師になれないのなら高校に進学する意味なんて無い』
と両親を困らせたりもしたらしい。


三年経っても変わらない夢。


そんな頑固な所があたしに似て居たりするのかなと可愛らしく思ったりもする。