201号室のチャイムを鳴らすと、福田くんのママが出てきた。 福田君のママはすぐにかけつけてくれてフラフラするママをベッドまで運んでくれた。 「すみません」 弱々しい声で福田くんのにあいさつするママ。 そしてママは涼花の顔を見た。 得意のつくり笑顔だった。 ママは涼花の前ではいつも強がる。 「何かあったら、すぐに言ってね。」 福田君のママは電話番号を書いたメモをくれて、晩ごはんのおかず二人分くれた。