*****



いつものレッスン後、上沢貴子ぎ寄って来た。

「お疲れ様。」

「高橋さんもいいですか?」


三人で教室に残った。


「どうしたの?」
あたしは聞いた。

「実は今月一杯でバレエを辞めようと思っているんです。」

「あら、寂しくなるわ。…それともあたし、上沢さんの気に触る様な事したかしら。」

「違うんです。夢があって…」

「行くことにしたの?エステティシャン留学。」

高橋千絵が上沢貴子に聞いた。