「辛かったね…。苦しかったね…」
由実の手に力が入る。
「恋愛は自由にすればいいんだよ。お互いが好きならそれでいいじゃん。周りなんか気にすることないよ」
「由実…」
私は由実を見る。
「私ね、リサは可愛いと思うよ。性格も優しいし。先生はリサの魅力をよくわかってんだよ。容姿だけじゃなくて中身も見てくれてると思う」
由実の優しさが嬉しくて…。
由実と友達で良かったと思ったんだ。
「リサ…」
由実が私を抱きしめる。
「泣きたい時には思いっきり泣きなよ」
由実はそう言って、私の背中を優しく擦ってくれた。