「俺…告白した時に、彼女の名前をリサって呼び捨てしちゃったんだ…」
真心が"ぷっ"って吹いた後、大爆笑した。
「何がおかしいんだよ~」
「お前さぁ…そんなこと気にしてんの?彼女なんだから好きに呼べばいいだろ?それとも何か?リサちゃんが怒ったのか?」
「彼女は嬉しいって言ってくれたよ。で、次から名前を呼び捨てで呼ぶって言った」
「じゃーそれでいいじゃん。あっ!お前…あれだよな?最初の彼女の時は、なかなか名前で呼べなくて、結局彼女に振られたんだよな」
真心が思い出したように笑いながら言った。
大学に入って、初めて出来た彼女。
俺は彼女の名前をなかなか呼ぶことが出来なかった。
「なぁ」とか「あのさぁ」って、誤魔化してたら、
彼女から「いつになったら名前で呼んでくれるの?」って言われて…。
それでも名前で呼べなくて、結局「春海の気持ちがわからない」とか言われて振られたんだった…。



