先生の携帯が鳴る。
メールを見た後、"パタン"と携帯を閉じた。
そして、私の体をギュッと強く抱きしめる。
見開いた目からは次から次へと涙がこぼれる。
先生の香り温もりが伝わってくる。
「俺が好きな子も…俺のことが好きだって…」
と、耳元で囁いた。
「良かったね…先生…。でもね…その子は、先生から…直接、言ってもらったら…もっと…嬉しいと…思うよ…」
私は泣きながらそう言った。
「好きだよ…リサ…」
先生の言葉に、我慢できなくなって、嗚咽を吐き出しながら泣いた。
胸が張り裂けそうなくらいドキドキしてる。
「俺も…好きな子から直接、気持ちを言われたら…嬉しいかも…」
私は、小さく深呼吸をすると、
「先…生…。私も…好き…だよ…」
と、先生に言った。



