「ゴメンね」



先生が私をチラッと見る。



「いいえ」



私は俯いて言った。


恥ずかしくて、先生の顔が見れない…。


昨日よりドキドキするのは何で?



「タバコ吸っていい?」


「あっ…どうぞ」



先生、タバコ吸うんだ。


エアコンを切って、窓を少し開ける。


先生がタバコを咥えて、火をつける。


白く細い綺麗な指に挟まれたタバコ。


タバコを吸う先生も素敵だな…。


私は、下を向いたまま目だけで、先生をチラチラ見ていた。