俺は、マンションの駐車場に車を止めてから行きつけのバーに行った。
カウンターに座りウイスキーの水割りを飲む。
ここのバーは、真心の行きつけのバーで、
真心に連れて行ってもらってから
ちょくちょく1人でも飲みに行くようになった。
バーのドアが開いた。
俺はドアの方を向くと真心が入って来た。
「よぉ!さっきはどうも」
真心が明るく言いながら俺の隣に座った。
「疲れてる時に悪いな」
「いいってことよ。あっ!マティーニね」
真心がマスターに注文する。
「で…話って何だよ」
真心がタバコを取り出しながら言った。
「女心って難しいな…」
俺は、グラスを見つめながら言った。