「俺もリサちゃんと同じように"俺なんか"ってのが口癖でさぁ…。何も努力しなかったんだよね。高校に入学しても、女子にはキモいとか言われるし」
先生は、笑いながら話をする。
「そんな時に、真心と知り合ったんだ。真心はさぁ…カッコ良くて、女子にモテてたなぁ…」
先生が遠い目をしながら話す。
その時─。
「誰がモテてたって?」
と、速水さんが入って来た。
「これ、俺からリサちゃんに」
速水さんがそう言うと、可愛く盛り付けられたアイスの皿をテーブルに置いた。
「ありがとうございます…」
「いえいえ」
速水さんがニコッと微笑む。
「あっ!この写真は!」
速水さんが写真を手に取る。



