ショッピングモールを出た時には夕方で、
夕日で空が真っ赤に染まっていた。
「晩ご飯、食べに行こっか?何が食べたい?」
ご飯って…。
また人が沢山いるとこに行くの?
「リサちゃん?」
なかなか返事をしない私に、先生が名前を呼ぶ。
「あっ…ゴメンなさい…」
「どこに食べに行こっか?」
「…どこでも…」
「じゃー、俺の知ってる店でいい?」
「はい…」
私がそう返事すると、先生は車をコンビニの駐車場に止めた。
そして、携帯でどこかに電話をかけ始めた。
「あっ!俺、福山だけど…。2人なんだけど…いつもの席開けといて」
先生はそう言って電話を切った。