先生…ゴメンね…。


私のせいで辛い思いさせて…。


先生の手から自分の手を取ろうとする。


けど…。


先生が強く手を握ってくる。


私は下を向いた。



「リサちゃん?」


「先生…もういいよ…」


「えっ?」


「もう…いいから…帰ろ…」


「何で?さっきの女の子たちの言ったこと気にしてんの?」


「私…先生が笑われるのがイヤだよ…辛いよ…」


「俺、気にしないって言ったよね?」


「でも…」


「言いたいヤツには言わせとけばいいんだって」



そう言って、先生は強引に私の手を引っ張って歩いていく。


先生…。


どうして?


どうして、私みたいな人に優しくするの?


私…。


先生のことが…好きだから…。


だから…優しくされると…苦しいよ…。