先生の車が着いたとこは…。
ショッピングモール。
駐車場にバックで車を入れる先生の姿を見て、ドキドキしてる。
でも…。
先生はこんなとこへ私を連れて来て恥ずかしくないの?
友達に会うかもしれないよ?
「行こ?」
「あっ…はぃ…」
先生が車から降りようとする。
けど…私は降りることが出来ない。
私のせいで先生が笑われるのが辛いから…苦しいから…。
「どうしたの?」
先生が体制を直して、俯く私の顔を覗き込む。
「私なんかと一緒にいて…恥ずかしくない…ですか?」
「どうして?何で恥ずかしいと思うの?」
「私…こんなん…だから…」
涙がボロボロ落ちていく。
「俺は気にしないよ。恥ずかしいとも思わないし」
えっ?
私は顔を上げて先生を見る。
「人の容姿を見て笑うヤツや何か言うヤツは心が狭いヤツなんだよ」
先生がニコッと笑う。
そして…。
「泣かないの!」
と、言って、指で涙を拭ってくれた。



