『学校、終わった~。カイは今、何してるの?』



すぐにカイから返事がくる。



『お疲れ~!バイトの準備してるよ』



そんな他愛のないメールが寝るまで続く。


カイに先生のこと相談してみようかな…?


そう思ってると、またカイからメールが入ってきた。



『昨日の家庭教師はどうだった?』



すごいタイミング…。



『昨日は、勉強やらなかったんだ。少し話して終わったよ』


『そうなんだ。先生は男だった?女だった?』


『男の先生だよ』



"コンコン"


部屋のドアをノックする音。

お母さんがドアを開ける。



「リサ?もうすぐしたら先生がいらっしゃるから用意しときなさいよ」



それだけ言うと、リビングへ下りて行った。