小百合side
家に帰って来た。

小百合『お母さん、鋏持って来て、紙切りたいから。』



母『はいっどうぞ。』


小百合『ありがとう』



これで死ねるんだ。



鋏を持って、

これまでの想い出を思い出してた。


小学生の時に、ソフトボールを始めたんだよな〜、楽しかったな〜。




初試合、レフトやったな〜

もう一回ソフトしたかったな〜





鋏を強く握った。


強く強く線を引いた。


小百合『この、暖かいのは、血かな〜?』



母『何してんの!』


小百合『お母さん。』


母『小百合?ちょっと血でてるだけだよ。』


小百合『私死ねないの?』