「何が?」
チョコのフタを閉じて直そうとする井ノ上君…
「もとあと言えば井ノ上君がおかしいんだよ…何で彼女以外に好きな子が出来るの?」
私から目をそらす…
「本当はこのチョコ、茂里さんから渡したかったはずなのに…今だって無理してるんだよ!!」
井ノ上君の傍に寄って私は茂里さんの気持ちを話した…
「じゃなきゃバイト先まで来たりしない…彼女は井ノ上君以外の人なんて望んでないよ!!」
お願い…まだ間に合う!茂里さんを追いかけて…!!
私が井ノ上君の手を引いてドアまで連れて来た時だった――…。
「何も知らないくせに……」
突然、井ノ上君の大きな手が私をドアに押し付けた。


