「ありがとう聞いてくれて…。話したことで少し落ち着いたわ」
茂里さんに私は何も言えなかった…
すると‥
「輝…まだ店にいるんですよね?頼みたい事があるんですけど……」
茂里さんは白いバックの中から包装された箱を取り出した…。
「これって……」
「はい…バレンタインのチョコです。本当は明日渡すはずだったんですけど……」
「駄目です…これはちゃんと自分で渡さないと…!!」
「――渡せない…
……逢えないですよ…」
切ないくらいに淋しい声が震えてた…。
「逢ったら私…また輝の事好きになっちゃう…だから…お願い!私の代わりに弥生さんから渡してください!!」
頭まで下げられた私は
茂里さんからのチョコが入った箱を受け取るしかなかった…。
情熱の色‥赤の包装。


