「もう…いいよ。山岡さん勝手にして…



――…でも弥生は俺が守るからこれから何しても無駄だよ」


弥生の腕を掴んで俺達は裏庭を離れた。



「…………分かった、それでいいのね!もう先生なんか知らない!!」



山岡さんが俺達と反対方向に走って行った姿を弥生が見ていた。



「先生…どういう事?どうしたの……?」



俺達は弥生がさっきまで隠れてた死角に行った。



「――弥生…っ」


壁に背を預けると、弥生を腕の中に包んだ。



やっと触れられた…



会いたかった。



抱きしめたかった。




落ち着きを取り戻した後弥生に話した。




最初は難しい顔をしてたけど


…弥生は俺の話を聞きながら泣いてくれた。



キスして


「ありがとう」って言ってくれた。