その時正面からこっちに向かう先生の姿が見えた…。



反射的に死角の壁に隠れてしまった私…



先生は椅子に座ると一息ついた。




「……ハァ」




久しぶりの教習所での先生…。



私、何で隠れちゃったんだろ



堂々としてればよかったのに…。



私が今更出ようか出まいか、迷ってると何処からか変な音が聞こえた…





――ググールルルゥ…



正面に目をやるとお腹を押さえいる先生…



「腹減った…」



緩んだ先生の表情に、思わず吹き出してしまった。